リフォーム前の確認事項

リフォームを計画するときには、まずはじっくり時間をかけ、その後数十年にわたって使用をしてゆくという具体的なイメージをもって考えてゆくようにしましょう。リフォームにおいても新築と同じように「流行」というものがあります。例えば何年か前には「デザイナーズ・マンション」といった実用性よりもデザイン性や芸術性を意識した造りをした住宅が人気がありました。ですが、実際に暮らす現場にしてみれば大切なのは実用性や柔軟性です。あくまでも自分たちの生活の場という意識を忘れず、住みやすい空間作りを目指しましょう。
リフォームを計画するとき最初にしなくてはいけないのは、そこに暮らす自分たち家族はどんな時間を家で過ごし、大切にしてゆくかを考えるということです。これはその家庭ごとに人数も違えば年代も違いますし、趣味やデザインの好みなども合わせれば二つと同じところはないとも言えます。リフォームにおいて受け身の姿勢ではいけないというのは、これがもともとの理由だからです。
例えば大切な時間の例として挙げられるのが「夕食時の団欒」「調理のとき」「バスタイム」「食事のあとのくつろぎ時間」「朝や夕方のティータイム」などです。誰がどこにいる時間が多く、どのような利用方法をしてゆくかについて、実際に暮らす人同士で話し合ってみるとよいでしょう。
家庭ごとにみんなが集まる場所と個人個人がそれぞれ大切にしたいと思う場所とを考え、提案を出しあいましょう。